●079 思ひ出 おもいで 〇おかのへにちるさくら

 表題:思ひ出[思い出]
 読み:おもいで

 収録:(A)現代女子音樂 4 瀧起堂編 海文書院 1929(S.4).11=初/1931(S.6).3=訂正2版 ◎[A3-5],Copy=[Ka5]

 記譜:単声(伴奏なし) ト長調 3/4

 インチピット:ソドレ|ミレレソファ|ミドソソドレ|ミレソファ|

 曲:ブラームス,ヨハネス(Brahms, Johannes)(1833-1897)[ドイツ]
 詞:犬童球渓 ※1905(M.38)作詞

 ※自筆楽譜ノートA1-1あり (歌詞一部違う、下記)
 ※つばめ(268)、園のあした(234)と同曲


[詞] ※現代女子音樂4より

1.岡の上(へ)に散る櫻 流れゆく小川
  見れば其(その)昔 思ひぞ出(い)づる
  摘みてし若草 浮かべし笹舟
  あはれあはれ 昔のまゝに
  花は笑ひ 行(ゆ)く水うたふ

2.草むらにすだく虫 みだれ散る木(こ)の葉
  きけば其(その)昔 思ひぞ出(い)づる
  合唱(あは)せし其(その)唱歌(うた) 拾ひし栗の實
  あはれあはれ 昔のまゝに
  月は澄みて 虫の音(ね)清し

 ※自筆楽譜ノート版(原文カナ)

1.岡の上(へ)に散る櫻 [野を埋づむ若草]
  見れば其(その)昔 思ひぞ出(い)づる
  [かどゆく小川に] 浮かべし笹舟
  あはれあはれ 昔のままに
  [花は咲けど胡蝶は舞へど]

2.草むらにすだく虫 [空わたるかりがね]
  きけば其(その)昔 思ひぞ出(い)づる
  [友どちい寄りて] 合唱(あは)せし其(その)唱歌(うた)
  あはれあはれ 昔のままに
  月は澄み[めど] [白露おけど]

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